骨補填材
▲骨補填材

一般的な歯科医院では、歯を支えるための顎の骨の量が少ない・足りない・薄い等という場合には、インプラント埋入ができません。

当院では、骨造成・再生を専門に行っていますので、一般的には難しいと言われるような症例も、数多くこなしている実績がございます。

ここでは当院で行っている骨造成テクニックや再生治療をご紹介します。

CGFによる治癒促進ゲル素材を使用した再生療法

CGF

山中デンタルクリニックでは、遠心力を利用して患者さんご自身の血液から再生するゲルを作り出す医療機器「CGF」を導入しております。CGFで作り出す再生ゲルにより、骨や歯ぐきの傷の治癒を早める効果が期待できます。(CGF:Concentrated Growth Factor)

再生ゲル
▲機器の遠心力で血液から治癒促進の元となる血小板とフィブリンを多く含んだゲルが生成されます。

この黄色いゲル単体で、歯ぐきや骨にあてがって縫ったり、下記でご紹介する骨補填材と混ぜたりして併用使用します。患者さんご自身の血液から生成されるものなので、人工の材料よりも安全性が高く、骨が出来るのを早めたり、傷口の治りを早めたりするのが特徴です。

以下のような治療の場合にこのCGFを使用しています

  • 骨造成治療における併用(ゲルの液体を混ぜる・膜をあてがう)
  • 傷口や再生箇所(歯ぐき・歯槽骨など)の治癒促進として

当院の臨床の感想としては、治療予後の結果はとても良好です。CGFによる再生療法に関しては、症例によりドクターの判断で使い分けを行っております。

GBR(骨再生誘導法)

GBR:骨造成

その他の実症例についてはこちら⇒ 骨造成の症例 -More clinical cases.-

歯を失ってから時間が経過していると、周囲の歯槽骨が吸収されていきます。GBR(骨再生誘導法)は歯槽骨の骨幅が不足している部分に、骨補填材を置き、骨の再生を促進する治療法です。

GBRGBRGBR

GBRGBRGBR

サイナスリフト(上顎洞底挙上術)

サイナスリフト

その他の実症例についてはこちら⇒ 骨造成の症例 -More clinical cases.-

上顎の骨の上には上顎洞(じょうがくどう)と呼ばれる大きな空洞があります。上の奥歯が無い方は時間とともに「歯槽骨の吸収」という現象が起き、この空洞が拡大し、インプラントを埋入するのに十分な量の骨が無くなってしまうことがあります。そこでこの上顎洞に骨補填材を充填して、上顎洞の底部分を押し上げ、骨が出来上がるのを待ってからインプラントを埋入します。

サイナスリフトサイナスリフトサイナスリフトサイナスリフト

ソケットリフト

骨造成:サイナスリフト

その他の実症例についてはこちら⇒ 骨造成の症例 -More Clinical cases.-

特殊な器具を使って上顎洞底部を押し上げ、押し上げた部分に骨補填材を入れ、骨の高さを確保します。サイナスリフトが上顎洞までの骨の厚みが0~4mmの場合に行うのに対して、ソケットリフトは5~9mmの場合に対して行います。インプラントを埋入する部分から骨補填するので、傷口が小さくて済むというメリットがあります。

サイナスリフトサイナスリフトサイナスリフトサイナスリフト

診断を慎重に、骨補填材は安全なものを

インプラント手術

当院ではさまざまな骨造成治療に対応しておりますが、患者さまのお体のことを考慮し、CT診断や血液検査など、術前診査・診断をしっかり行ってから、骨造成治療を行っております。

また使用する骨補填材は、世界的に基礎研究と臨床実績がしっかりある安全なものを使用しております。

1日で噛める即日・即時インプラント

インプラントを埋入して、その日のうちに仮歯を入れる治療方法です。最終的なキレイな歯が出来上がるまで、見た目に支障が無くその日から食事も可能なため「即日インプラント」や「即時インプラント」と呼ばれます。

ここでは当院で対応しているさまざまな即日テクニックについてご紹介していきます。

即時荷重法

即日before afterイミディエイト

即日インプラントは「即時荷重法」という治療方法を用いたインプラント治療の考え方です。
従来のインプラント治療法ではインプラント埋入した後、3~6ヶ月の間、骨とインプラント体が結合するまで待たなければなりませんでした。

しかし、その後の研究でインプラントが骨と結合する前でも、インプラントの動きを最小限に抑えることができれば(顎の骨の状態がよければ)インプラントを埋入したその日に仮歯で負荷をかけても、その後も可能なことがわかってきました

インプラントを埋め入れたその日から、白い仮歯の装着までを行え、施術を行った日から普段どおりの食事をすることが可能となります。この1日で噛める即日(即時)インプラントはメスを使わない、歯ぐきを切らない「フラップレスインプラント」も併用して行われることがあります。

抜歯即時埋入インプラント法

「差し歯を使っていたが歯根が折れてしまった」「事故などでぶつけて歯がグラグラしてきた」という方など、これから抜歯を控えている方には抜歯即時インプラントという治療法があります。

骨の量を確認
▲十分な骨の量、歯周病などの条件を確認します。

次へ

抜歯
▲残せなくなった歯を抜歯します。

次へ

埋入
▲抜歯後すぐにインプラントを埋入、隙間には骨を補塡。

通常、抜歯後は歯ぐきがふさがるまでインプラント埋入を待たなければなりませんでしたが、抜歯即時法は、抜歯とインプラント埋入を同日に行います。

歯を抜けたままにしていると、経年変化により、支えていた周囲の骨(歯槽骨)が下がって(減って)きます。また隣りの歯も倒れてくる可能性があります。高齢になってからインプラントをしたいと考えたときは、すでに十分な骨の量がないという場合も考えられます。

抜歯してすぐにインプラントを埋入することは、将来的に周囲の骨が減るのを抑えたり、周りの歯を助けたりすることにもなりますのでとても有効な手段です。

抜歯即時法は誰でも適応できるわけではなく、埋入できる十分な骨の量がある、歯周病にかかっていない、などの条件を満たしている必要があります。

オールオン4

オールオン4

即時荷重法に基づいてポルトガルで開発された即日インプラントです。

わずか4~6本のインプラントで美しいインプラントブリッジの歯を固定する方法です。このオールオン4はインプラントの埋入本数が少なく、手術も1回で終わるため、通常のインプラントより安価になります。

診断と治療計画のための歯科用CTや技工士の技術なども必要となります。

条件がある即日インプラント

一言

即日インプラントは導入している歯科医院が増え、一般的なものになりつつありますが、術者の経験や診断力・技術で大きく左右される術式です。

この即日インプラントの術式には、

  • 確実な一定以上の数値の初期固定が得られること
  • かみ合わせの調整
  • 術者の技術
  • 即時加重に対応したインプラントシステム
  • 審美的な仮歯への対応

などの条件を満たしている必要があります。

フラップレスインプラント

歯ぐきを切らない(メスを使わない)術式です。切開しないために、腫れや痛みが従来の方法に比べて軽減される低侵襲の方法です。このフラップレス術式には主に2つの方法があります。

歯肉パンチやレーザーを使用する方法

フラップレス

「専用のパンチ」または「歯科用レーザー」を使用し、歯肉に必要最小限(インプラントの直径分)の小さな穴をあけます。

メスで切開・剥離を行わないため、痛みや腫れ、出血を劇的に抑えることができます。

ノーベルガイドを使用

NobelGuide

ノーベルガイド(NobelGuide)というシステムを使い、インプラントの埋入位置・角度が反映された「サージカルテンプレート」を作成・装着し、正確に最小限の穴をあける方法です。

ノーベルガイドによりインプラントを埋入する位置、角度、深さを測り、低侵襲でインプラントを埋入することができます。正確な位置にインプラントを埋入できることはもちろん、出血や腫れ、痛みがほとんどなくなりオペ後の縫合も必要ありません。

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